VPal公式ブログ二回目として、VPalアプリ内でユーザーに魅力的に感じてもらえるAIキャラクター構築に向けて、弊社独自の取り組みを紹介したいと思います。
※弊社では現在AIエンジニア、ゲームエンジニア、バックエンドインフラエンジニアや3DCGデザイナーなど、優秀なメンバーが一丸となってより優れたユーザー体験を届けるべくプロダクトの開発を進めております。興味がある方は、ぜひ以下の会社お問い合わせよりお気軽にご連絡ください!
会話に対する取り組み
2022年11月末にリリースされたChatGPTとそのAPIにより、誰でも手軽に、自然な会話が可能なチャットボットの構築が可能になりました。会話の返答精度は一般の人間と遜色なく、曖昧な言い回しへの柔軟な理解が可能です。また、ネット上の大量なテキストデータを学習に用いることで、いわゆる一般常識への理解も可能となります。さらには、prompt設定というChatGPTへの指示方法を用いると、さまざまな口調や性格のキャラクターで喋らせることができます。
一方で、自然な会話が可能であるということが、魅力的なAIキャラクターないしは人格を構築するためのほんの一側面でしかないと弊社は考えます。AIを活用した魅力的なキャラクターを構築するための要素として、
1. 自然なコミュニケーション能力
2. 性格や言動の一貫性
3. 感情の揺らぎとその表現
上記3つの要素が必要だと考えております。その中で、
性格や言動の一貫性
魅力的なキャラクターは一貫した性格や行動基準を持ちます。なぜならそれらはキャラクターの生い立ちや経験によって形づけられ、キャラクターがこれからどうなっていきたいかという「意志」へも紐づくからです。私たちはキャラクターの言動の一貫性やちょっとした矛盾から、さらに彼/彼女らを深く知りたいと思うようになり引き込まれていくのです。
感情の揺らぎとその表現
キャラクターが魅力的な個性や背景を持っていても、それを私たちに伝える必要があります。その最たる手段がキャラクターの感情表現であり、時には大切な相手を見つめる温かな微笑みと甘く包み込むような言葉になり、時には怒りが噴出した時の鋭いセリフと激しく照り輝く目元になります。感情の起伏が、見ている私たちの心を激しく揺さぶることができるのです。
弊社はかなり初期より上記課題に対して先進的な取り組みを行なっており、独自のシステムを構築しております。現在ベースのシステムがすでにリリース・運用されており、今後はこのシステムをさらにアップデート、拡張していくことで、ますますAIキャラクターに深みを持たせることが可能になります。
画像や3Dに関する取り組み
テキストのみならず、画像や3Dコンテンツを活用することで、VPalのAIキャラクターとのコミュニケーションにおいてより直感的にユーザーに情報を伝えるための効率的な手段になります。
3Dモデルの活用
3Dモデルを用いることで、チャットと同時にCGアニメーションによってAIキャラクターがさまざまな表情やポーズを取ることが可能です。AIキャラクターが感情を持ち、それを表現することの重要性は上記にて述べた通りですが、3Dモデルによって、柔軟でかつ拡張性の高い表現が可能になってきます。
画像AIによるキャラクターのイラストコンテンツの生成
さらには、新たな取り組みとして、画像AIによりキャラクターイラストを生成する取り組みを行なっております。生成した画像はSNSでの投稿に使用されるほか、以降に挙げる日記機能内にて使用されております。
日記機能を2023/6/8に新しくリリースしました!
ユーザーとキャラクターの接点をチャット以外の部分にもさらに増やすべく、新しく日記機能をリリースしました。キャラクターから定期的に日記の画像と文章がユーザーへ送られ、キャラクターの日常の出来事から心情を垣間見ることが可能になります。
将来的にはAIキャラクター自身から日記の画像を指示できるようなシステムまでを構築することで、ユーザーとキャラクターのVPalのアプリ内のオリジナルの体験に基づいた、世界に一つだけのコンテンツをユーザーに送付する体験を目指しております。
最後に
現在社内ではさらに複数のプロジェクトが進行しており、近日にさらにワクワクしてもらえるようなアップデートを行う予定です。ぜひ引き続きVPalをよろしくお願いいたします。